ミン キスン 聖書キリスト神学校
私は大学生の頃にキャンパスクルセードの短期ミッションにて来日した際に、日本宣教への思いが与えられました。その後、韓国の大学で日本語を学び就職し約10年が過ぎていこうとしていました。そして「いつもあなたと共にいるよ」という神様の約束をいただき、2013年一月についに日本へ来ることが出来ました。
四日市の牧師家庭でホームステイをし、キリスト聖書神学校に導かれ四月には入学式があり、ここまで導いてくださった神様に感謝しました。しかし、私はずっと心配していました。‘勉強するのは良いけれど、どこに住むことができるのか’ということでした。
入学式が終わってから、ある方と祈りの課題を分かち合うとすぐ、グレイスハウスのことを紹介されました。創設者の石原さんは同じ日に神学校の入学生としてその場にいました。そして、パソコンでグレイス・ハウスについて詳しく紹介してくれました。全然知らない名古屋という都市は私には恐れがありましたが、その家は綺麗で心地よく見え、聖書の価値観と信仰の告白によって建てられた家があることを聞いて、私の心は喜びに変わりました。
夏休みに韓国へ帰り、家族と色々分かち合いながら、グレイスハウスに住むことと、一人暮らしをすることについて話をしてみました。実は、自立性を訓練するためと言いながら、自由の人生を楽しむ一人暮らしの憧れが強かったのかもしりません。9月になって私は、不動産会社を通して何件の家を見に行きました。しかし、その部屋に何分間か居るうちに、冷たくて寂しい空気が体と心に入ってきて、いつの間にか、私の心は「一人暮らしは本当にしたくない。」と変わるようになりました。それで、当日、一人暮らしの思いは止めることにしました。
そして、何より、神様がもう私に備えてくださった恵みを見捨てて、自分勝手な思いで計画して歩んで生きたいという欲が示されて悔い改めました。神様に感謝の祈りをして、その働きのために祈りました。感謝なことは、自分が悩んで迷っている間に、神様は石原さんにもそれまでの悩みや心配について心を新しくし、神様が初めに石原さんに与えてくださった願いを強くしてくださったのです。それは、神様の愛と恵みが溢れる生活の共同体を立て上げ、主イエス・キリストを信じていない人々に福音を述べ伝えることです。電話で話をした時に、神様の恵みがあふれ、正直に分かち合って、神様だけに栄光をささげ、共に神様の御計画を喜び、祈ることができました。
そして、いよいよ10月のある日の夜中、グレイスハウスに引越しすることができました。その時、石原さんは、牧師であるお父さんと妹達に、私をここでできちんとお預かりいたしますという丁寧な挨拶とこの家についての証をしてくれました。最後に石原さんがお父さんに頼んで、皆で共に感謝の祈りをしたこと、今にも忘れられない恵みの時間でした。
私は最初の入居者でした。その時は誰も住んでいなかったのですが、石原さんがたまに若い友達を招待してくれて、共に食事をし、交わりをして、本当に嬉しかったです。少ししてルームメイトが与えられ、 海外の夫婦のゲストやオーストリアのCCC短期宣教チームが来ました。最初は色々気を使いましたが、共に生活をし、時間が経つと、お互いにとても親しくなって、たまに食事もし、思いを分かち合い、礼拝し、又あの時は、隣人を招待して食事の交わりを通じて福音を伝える機会もあり、素晴らしい時間となりました。
この家の主人は、ただ主イエス・キリストで、神様の恵みによって立て上げられていることを宣言します。いつもこの家の教会が、日本、又、名古屋の各町々に立てあげられて、互いが繋がって愛し合い、一人ぐらしで寂しさを感じている、より多くの人たちに主イエス・キリストの愛を伝える家になるように祈ります。神様の素晴らしい御計画を期待します。ハレルヤ! 2014年2月