王ギセイ 名古屋大学

私は王ギセイと申します。留学生として、去年の4月に中国から来ました。当初、海外でお互いに支えあうために、二人の中国人の先輩たちの近くでアパートを借りる予定でしたが彼女たちに断られ、日本キリスト改革派八事教会の鳥井一夫牧師のご紹介によって導かれ、グレイスハウスに入ることとなりました。

初めてグレイスハウスに入ったとき、最も大きな悩みは、料理と家事でした。私は、一人娘で、日本に来る前にほとんど家事と料理をしたことがありません。特に、日本のごみ分別の仕方が難しくて、慣れるまで何か月もかかりました。その中で、一緒に暮らしている姉妹たちは、茄子の切り方からトイレ掃除の仕方まで忍耐強く教えてくれました。住民の姉妹たちの励ましに支えられて、私もだんだん料理と家事ができるようになりました。いつか良いお母さんになりたいと思っているので、皆が美味しいといって食べていただけることがとても嬉しいです。

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しかし、4人一緒に暮らすことにつれて、新たな悩みも出てきました。共益費の使い方や自転車の使い方など、様々な問題が起こりました。衝突を避けるために、いろいろ我慢して他人に合わせようとしましたが、やがて大きなストレスとなったことがあります。その中で、住民たちは、お互いのストレスが神さまにゆだねられるように祈りながら、各自の不満が平和に伝えられる場として会議を開きました。会議のとき、皆さんが自分の意見を伝えることができて、いろんな誤解が解けて、解決に至る問題も少なくありません。

今は、グレイスハウスに入って16カ月も経ちました。私も一緒に暮らしている姉妹たちも、グレイスハウスを自分の家だと考えるようになりました。しかし、仲良くなることにつれて、自分の弱さが隠せなくなってしまうところもあるし、文化の違いによる誤解や傷つきもあります。その中で、自分が当たり前だと考えていたことを見直さなければならないときもあるし、神様の愛と力によって、お互いに許し合わなければならないときもあります。愛の関係の中で、いかに自分の国の文化を保ちながら、他の国の価値観ややり方を尊重できるのかということは私にとって大きな課題です。

私は、さまざまな悩み抱えながらも、グレイスハウスで一緒に暮らしている姉妹たちに大きく支えられて、日本に留学しています。グレイスハウスのミリストリーを通して、神さまから大きな恵みをいただいていると思います。グレイスハウスのミリストリーとかかわっている兄弟姉妹たちに感謝しております。